秋を表す言葉に
秋深し(あきふかし)
という言葉が存在しますが、
秋深しとは
どのような意味を持っているのでしょうか?
なので今回は
秋深しの意味
についてまとめてみました。
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秋深しの意味とはどうなってる?
秋深しとは
どのような意味になってるかというと、
1.秋の気配が濃く深くなってきた時期
2.冬に移ろうとする時期
という意味があり、
晩秋、深秋、秋たけなわ
とも表現されています。
(秋たけなわについては
下記の記事を参照してください↓
ようするに
秋も濃く深まってきて
冬に移り変わろうとする時期
を表す言葉として
秋深し
という言葉を用いるわけです。
そして秋深しは
一年のうちで自然の姿が
一番物哀しく感じられるとき
という意味もあり、
そういう意味でも
秋深しという言葉には
もの淋しさが漂っているように思います。
それで、
秋深しとは
どのくらいの時期に使うのかと言いますと、
秋深しとは
晩秋に当たる時期の言葉であり、
晩秋は
秋の終わりころを表す言葉です。
秋の終わりというと
11月頃
になるかと思いますが、
旧暦においては
立冬(現在の11月7日頃)
から暦の上では
冬となるとされていましたので、
秋深しを使うのは
それ以前の時期となる
10月頃~11月初旬頃
に用いられる事になります。
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秋深しは俳句ではこういう意味になる?
秋深しは
俳句でも使われてる言葉になっており、
松尾芭蕉の俳句に
秋深き隣は何をする人
というものが存在してます。
上記の俳句の意味は一般的に
秋も深まった時期に
床に伏せって静かにしていると
隣の人の生活の音が聞こえ、
隣の人は何をしている人だろうなどと想像すること
秋も深まったある日に
物音一つたてずひっそりと暮らしている隣人は
一体何をしている人なのだろう
と気にかける事
という意味となってるとされてますが、
実際のところは
松尾芭蕉の弟子である
各務支考(かがみしこう)の
笈日記(おいにっき)
によるところだと
本来、
松尾芭蕉が出席するはずだった俳句会を
病気のために欠席したとき、
自身の欠席をお詫びするために
他の出席者たちに対して
私は床に伏せていますが、
秋の深まったこの時期に
みなさんはいかがお過ごしでしょうか?
という意思を込めた俳句である
と言われています。
そしてその十数日後に
松尾芭蕉は故人となってしまいますから、
なんともいたたまれないものです。
秋深しの意味まとめ
秋深しの意味については
1.秋の気配が濃く深くなってきた時期
2.冬に移ろうとする時期
となっています。
なので、
秋が深まってきたと
感じるような時期になったら
秋深し
という言葉を使ってみましょう。
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