獅子身中の虫(しししんちゅうのむし)

ということわざを
耳にしたことがあると思いますが、

 

獅子身中の虫の意味は
どのようになっているのでしょうか?

 

なので今回は

獅子身中の虫の意味

についてをまとめてみました。

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獅子身中の虫の意味はどうなる?

それでは獅子身中の虫の意味は
一体どのようになっているのかと言えば

 

1.仏徒なのに、仏法に害をなす者

2.内部にいながら組織などの害をなす者

3.恩をあだで返す者

 

という意味が存在しています。

 

ちなみに仏徒というのは
仏教の信者のことを意味する言葉です。

 

獅子つまりライオンの体内にいる寄生虫が
宿主であるライオンの体を蝕んで命を奪ってしまう

ということと同様に、

 

内部にいながら害を与える存在を
獅子身中の虫と呼んでいるわけなのです。

 

ちなみに「獅子心中の虫」と書くのは間違いです。

 

 

獅子身中の虫の由来はどこからきているのか?

それで獅子身中の虫の由来は
一体どこからきているのかと言いますと、

 

梵網経」という仏典に書かれていた

 

獅子身中の虫、自ら獅子の肉を食らい、
余外の虫に非ざるが如し。

是くの如く仏子自ら仏法を破り、
外道・天魔の能く破壊するに非ず。

 

が獅子身中の虫の由来となっています。

 

上記の文章は現代に訳すと

 

獅子は自身の体内に巣食う害虫に
喰い尽されて命を落とすのであり、

外からの虫に食われて命を落とすのではない。

 

それと同様に

悪い仏徒が自ら仏法を破壊するのであり、
外道や天魔が仏法を破壊するのではない

 

という意味になっています。

 

なので、

仏徒なのに、仏法に害をなす者

という意味で元々用いられていて

 

それが転じて

 

・内部にいながら組織などの害をなす者

・恩をあだで返す者

 

という意味で用いられるようになってます。

 

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獅子身中の虫の使い方は

それでは獅子身中の虫の使い方は
どのようになるのかと言えば

 

組織などの内部にいる害をなすものや
恩を仇で返すという意味ですと、

 

会社の存続のためにも、
獅子身中の虫には気をつけた方がいい

あれだけ教授の世話になっておいて
研究成果を盗むなんてまさに獅子身中の虫だ

 

といった感じの使い方になります。

 

また、

仏徒であるのに仏法に害をなす者
という意味での使い方の場合だと

 

あのミュージシャンがネットで叩かれてるのは
ファンのマナーの悪さが原因で

まさに獅子身中の虫と言えるだろう。

 

という使い方が近いかなと思います。

 

 

獅子身中の虫の類義語は?

獅子身中の虫の類義語には
どのようなものがあるのかと言えば

例としては以下のようなものになっています。

 

恩を仇で返す

飼い犬に手を噛まれる

陰に居て枝を折る

片屋貸して母屋取られる

鉈を貸して山を伐られる

軒を貸して母屋を取られる

庇を貸して母屋を取られる

煮え湯を飲まされる

トロイの木馬

裏切り者

内なる敵

第五列

 

 

獅子身中の虫の意味まとめ

獅子身中の虫の意味については

 

1.仏徒なのに、仏法に害をなす者

2.内部にいながら組織などの害をなす者

3.恩をあだで返す者

 

となっています。

 

獅子身中の虫というのは
裏切りとかスパイとかの意味だけでなく、

味方でありながら足を引っ張ったりと
害をなすような人に対しても用いられますので、

 

そんな獅子身中の虫にならないよう
注意をしていかないといけませんね。

 

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