梅ジュースで青梅と完熟梅の違いはこの4つ!?

梅ジュース作りを調べていると、「青梅と完熟梅では何が違うのか」「梅ジュースは青梅で作らないといけないのか」と疑問に感じると思います。

 

 この記事では、「梅ジュースで青梅と完熟梅では違いはどうなるのか?」という視点から、青梅と完熟梅を使った梅ジュースの違いについて紹介します。

 

 

 

梅ジュースの青梅と完熟梅の違いは?

青梅と完熟梅を使った梅ジュースには、主にこのような違いが存在しています。

 

 

味と香りの違い

まず青梅は、フレッシュで爽やかな香りが特徴で、仕上がりはキリッとした酸味が際立ちます。

梅ジュースや梅シロップにすると清涼感が強く、後味がすっきりとした飲み口になるため、暑い季節に向いた風味です。

 

一方で酸味が前面に出やすく、好みによっては刺激的に感じる場合もあります。

 

完熟梅は、黄色く色づいた果実ならではの甘みと、桃のような芳醇な香りが魅力です。

ジュースにするとまろやかでコクのある風味になり、酸味はやや控えめになります。

 

そのため、全体的にリッチで飲みやすい味わいに仕上がり、デザート感覚で楽しめる点が特徴です。

 

 

仕上がりの状態

青梅を使った場合、果実が比較的硬いため、抽出される成分が安定しやすく、ジュースは透明感のある仕上がりになります。

色合いも鮮やかで、見た目からもすっきりとした印象を受けやすい点が特徴です。

青梅の特性により、全体的にクリアで軽やかな印象の梅ジュースになりやすい傾向があります。

 

一方、完熟梅は果肉が柔らかく、仕込みや取り扱いの際には注意が必要です。

完熟梅を使用すると、ジュースは琥珀色に近い色合いになり、果肉成分が溶け出しやすいため、濁りが出やすい傾向があります。

 

その分、見た目は濃厚で深みのある印象になりやすく、青梅とは異なる仕上がりになります。

 

 

下処理（手間）の違い

青梅は渋みやエグみが出やすいため、使用前にアク抜きが必要です。

一般的には2~4時間ほど水に浸してアクを抜き、その後は丁寧に水気を拭き取ります。

 

さらに、実の付け根にあるヘタを一つずつ取り除く作業も欠かせず、下処理にある程度の時間と手間がかかります。

この工程を省くと、仕上がりの味に影響が出やすくなります。

 

一方、完熟梅は基本的にアク抜きが不要なため、その点では手間が少なく済みます。

ただし果肉が非常に柔らかく、キズが付きやすいのが特徴です。

 

透き通った琥珀色の梅ジュースやシロップに仕上げるには、傷のない実を選ぶことが重要になります。

また、完熟梅は傷みやすく発酵もしやすいため、仕込み後の管理には注意が必要です。

下処理自体は簡単でも、扱いの難しさがある点が特徴となります。

 

 

向いている人

青梅は酸味が強く、さっぱりとした味わいが特徴のため、爽やかな飲み物を求める方におすすめです。

後味がすっきりしているので、甘さ控えめの梅ジュースが好きな方や、食事と一緒に飲みたい方にも向いています。

 

また、作り方が比較的安定しやすいため、梅ジュース作りが初めての初心者にも選ばれやすい存在です。

 

一方、完熟梅は酸味がやや穏やかで、甘みとコク、芳醇な香りをしっかり楽しめるのが魅力です。

まろやかな味わいを好む方や、梅本来の風味を強く感じたい方に適しています。

 

デザート感覚で楽しみたい方や、濃厚な梅ジュースを作りたい方にも向いており、青梅とは異なる満足感を得やすい点が特徴です。

 

 

梅ジュースは青梅じゃないとダメ?

梅ジュースは青梅でなければならないのかと疑問に感じる方も多いですが、必ずしも青梅限定というわけではありません。

完熟梅でも美味しい梅ジュースを作ることは可能です。

 

ただし、使用する梅によって作りやすさや注意点が大きく異なります。

一般的に梅ジュース作りには、硬くて若い青梅が使われることが多いです。

その理由は、発酵やカビのリスクが比較的少ないためとなります。

 

青梅は下処理としてアク抜きが必要で、通常は数時間水に浸してアクを取り除く手間がかかりますが、その分、仕込み後の管理がしやすく、初心者でも失敗しにくい点が特徴です。

 

発酵の心配が少ない青梅を使用することがおすすめとされるのは、この安定性にあります。

 

一方、完熟梅はアク抜きが不要で下処理自体は簡単ですが、果肉が柔らかく潰れやすいという欠点があります。

さらに発酵しやすく、保存状態によってはカビが発生しやすくなるため、仕込み後の管理には注意が必要です。

 

そのため、完熟梅は扱いに慣れている人や、まろやかな味わいを重視したい場合に向いています。

 

 

梅ジュースで青梅と完熟梅の違いまとめ

このように、梅ジュース 青梅 完熟梅 違いを比べてみると、味や香り、仕上がりの印象、下処理にかかる手間、そして向いている人がそれぞれ異なることが分かります。

自分の好みや作る目的に合わせて選ぶことが、満足度の高い梅ジュース作りにつながります。

 

青梅は酸味が強く、さっぱりとして清涼感のある梅ジュースを作りたい方に向いており、暑い季節にゴクゴク飲みたい場合にも適しています。

一方、完熟梅は甘みと芳醇な香りが特徴で、まろやかでコクのある味わいを楽しみたい方にぴったりです。

 

どちらを選ぶかは好みや作りたいジュースのスタイル次第であり、青梅でなければならないということはありません。

完熟梅でも十分に美味しい梅ジュースを作ることが可能なので、無理に決めつけず、その年に手に入る梅や自分の味の好みに合わせて選ぶとよいでしょう。