苛政は虎よりも猛なり(苛政は虎よりも猛し)

ということわざがありますが、

 

苛政は虎よりも猛なりの意味は
どうなっているのでしょうか?

 

なので今回は

苛政は虎よりも猛なり(苛政は虎よりも猛し)

の意味についてをまとめてみました。

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苛政は虎よりも猛なりの意味は?

苛政は虎よりも猛なりには

悪い政治が人民に与える害は
虎が与える被害よりも恐ろしい

という意味があります。

 

「苛政(かせい)」という言葉には

厳しすぎる政治や政治のやり方

という意味があり、

 

「猛なり(もうなり)」という言葉には

勢いが盛んなことや威勢がいいこと

という意味がありますし、

 

「威勢」という言葉には
活気があるとか勢いがある意味以外にも

人を威圧したり恐れ従わせる力

という意味もあります。

 

なので、

厳しい政治が人に与える被害は
虎による被害よりも恐ろしいという意味で

 

苛政は虎よりも猛なり

ということわざが存在しますし、

 

そんな虎よりも恐ろしいと思われる
悪い政治をしてはいけない

という戒めの意味もあります。

 

 

苛政は虎よりも猛なりの由来は?

苛政は虎よりも猛なりの由来は

礼記―檀弓下

に出てくる孫子の言葉から来ています。

 

孔子が泰山を通り過ぎた時に
お墓の前で泣いている女性を見つけました。

 

話を聞いてみると

夫の父親と夫、そして自分の子供が
虎に襲われて命を落とした

という理由で泣いていました。

 

そして孫子が

「それならなぜそんな虎に襲われる
危険がある地から去らないのか」

と聞いたところ

 

「この土地は政治がよくて
他の土地の政治よりも厳しくないから」

だと答えました。

 

そしてその後孫子は弟子に対して

苛政は虎よりも猛なり

と厳しい政治は虎よりも恐ろしいと
教えたのでした。

 

昔の中国では

重税や残虐な刑罰といった
厳しい政治が行われていたので、

 

それと比べたら

虎に襲われる危険はあっても
政治が厳しくない土地の方がいい

ということです。

 

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苛政は虎よりも猛なりの使い方は?

苛政は虎よりも猛なりの使い方は

苛政は虎よりも猛なりというし
貧しくても治安のいい土地へ引っ越そう

 

といったように元々の意味から

悪い政治に対しての戒め

という意味で使われます。

 

そして政治以外でも

 

彼が職場の人間関係がいいという理由で
残業や休日出勤の多い会社を辞めないことは

まさに苛政は虎よりも猛なりだと思った。

 

といった風に使うこともできます。

 

 

苛政は虎よりも猛なりの意味や由来まとめ

苛政は虎よりも猛なりの意味は

悪い政治が人民に与える害は
虎が与える被害よりも恐ろしい

という意味になっていて、

 

その由来は
孫子が弟子に言った言葉からでした。

 

動物や自然による被害よりも
人間による被害の方が恐ろしいということですね。

 

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