井の中の蛙(いのなかのかわず)

ということわざを
耳にしたことがあると思いますが、

 

井の中の蛙の意味や由来は
どのようになっているのでしょうか?

 

なので今回は

井の中の蛙の意味や由来

についてをまとめてみました。

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井の中の蛙の意味はこのようになっている?

井の中の蛙こと正式には

井の中の蛙大海を知らず

の意味はどのようになってるのかと言えば、

 

1.

狭い世界に閉じこもって、広い世界のあることを知らないこと

 

2.

知識、見聞が狭いことやそれにとらわれて
広い世界があることに気づかず得意になること

 

という意味になります。

 

小さな井戸の中にいる蛙(かえる)は
井戸の中こそが世界のすべてだと思っていて、

大きな海等の井戸の外の世界を知らないで
得意になっています。

 

そんなかえると同様に

狭い世界や知識、見聞で満足して
広い世界があることを知らず得意になってるのを

 

井の中の蛙大海を知らず

という意味のことわざとして用いているのです。

 

ちなみにカエルについてはこちら↓

カエルの意味は 由来はどこからきてる?

 

 

井の中の蛙の由来はどこからきているのか?

井の中の蛙の由来は
一体どこからきているのかと言えば、

 

荘子 秋水篇

が由来となっていまして
そこには現在でいえば以下のような記述がされてます。

 

井の中の蛙と海のことを語り合うことはできない
自分の棲みかしか知らないからである。

 

夏の命しか持たない虫にも
氷のことを語ることはできない。

夏の虫は自分の生きている
夏の季節しか知らないからである。

 

それと同様に
見識の狭い人間に大道のことを話してもしかたない。

その人は世間の教えにとらわれているのだから。

 

そしてあなたは大きな海を見渡して、
初めて自分の小ささを知ることができた。

今のあなたならば大道の理についても語り合えそうだ。

 

それにしても

井の中の蛙の由来となっている書物には
井戸の中のカエルだけでなく

夏の虫についても例えているのですね。

 

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井の中の蛙の意味には続きがある?

そんな井の中の蛙には続きが存在していて

井の中の蛙大海を知らず、されど空の深さ(青さ)を知る

というものです。

 

前述した井の中の蛙の由来には

「されど空の深さ(青さ)を知る」

に関連した文章はありませんでしたので、
これは後になって付けられた文章となります。

 

井の中の蛙大海を知らず、されど空の深さ(青さ)を知る

の意味については様々な諸説があり

 

井戸の中からでも
空の青さや深さを知ることができるということで、

 

・自分の幸せは自分で決めることができる

・狭い世界からでも広い世界を知ることができる

・狭い見聞や知識も突き詰めればより深くなる

・外の事は分からないけれど、中の事は知っている

 

等の意味があるとされています。

 

 

井の中の蛙の使い方は

それで井の中の蛙の使い方は
どのようになっているのかと言いますと、

 

県内の中学で自分よりすごい選手はいなかったけど
高校になって県外の強豪校に入ったら

自分よりすごい選手がゴロゴロいて井の中の蛙と思い知った

 

長いこと日本に住んでいて初めて世界を旅したけど

世界には雄大な自然は見たこともないような景観が多く
自分が井の中の蛙であったことを改めて認識した

 

得意になって自分の絵のうまさを自慢してるけど

世の中には彼より絵がうまい人間は多く
まさに井の中の蛙だ

 

という感じで

狭い世界しか知らずに
外の広い世界のことを知らない時や

 

改めて広い世界を目のあたりにして

自分がすべてだと思ってたのが狭い世界だった
というのを改めて実感した時に使われます。

 

 

井の中の蛙の意味まとめ

井の中の蛙の意味については

 

1.

狭い世界に閉じこもって、広い世界のあることを知らないこと

 

2.

知識、見聞が狭いことやそれにとらわれて
広い世界があることに気づかず得意になること

 

といった意味があります。

 

なので、

狭い世界だけにとらわれずに
広い世界を知ることも大切かもしれませんが、

 

現在では

されど空の深さ(青さ)を知る

というのも追加されるようになってるので、

 

狭い世界でも突き詰めれば新しい発見があったりと
深みが出てくるのかもしれませんね。

 

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