作品などの魅力を表す時に
醍醐味(だいごみ)
という言葉を用いますけど、
醍醐味というのは
どのような意味をもった言葉なのでしょうか?
なので今回は
醍醐味の意味
についてまとめてみました。
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醍醐味にはこんな意味が存在している?
醍醐味の意味としては
以下のようなものが挙げられています。
1.醍醐の味。とても美味しい食べ物。
2.仏語。仏陀の、最上で真実の教え。
3.物事の本当のおもしろさ。深い味わい。
この3つの意味の中で
醍醐味という言葉で一番使われているのは
3.物事の本当のおもしろさ。深い味わい。
という意味になります。
それにしても、
面白さを表す言葉以外でも
仏語として醍醐味が用いられていたとは
なんだか意外なように感じます。
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醍醐味の意味はどこから来ているのか?
醍醐味の意味としては
上記の3つが挙げられていますが、
それでは醍醐味なんて
難しい漢字を使ってる言葉は
どこから意味が着てるのかといいますと、
まず醍醐味の「醍醐(だいご)」というのは
牛または羊の乳を精製した甘くて濃厚な液体
のことであり、
醍醐味というのは
そんな醍醐のおいしい味を
表した言葉となっているわけです。
ちなみに醍醐については
製造方法が詳しく明らかになってませんが
現代でいうところの
チーズ、ヨーグルト、カルピス、バター
といった乳製品のような
食べ物であったとされています。
実際に、
美味しい味の食べ物のことも
醍醐味と呼ぶことがありますから。
そして醍醐というのは
五味
と呼ばれている
牛や羊の乳を精製する過程において
五段階の味の中で5番目の事をさしており、
段階としては
乳味(にゅうみ):乳そのものの味
酪味(らくみ):乳を煮詰めた味
生酥味(しょうそみ):酪を固めた味
熟酥味(じゅくそみ):酥をさらに熟成させた味
醍醐味(だいごみ):熟酥をさらに完成させた味
といった感じになっていて、
醍醐味というのは
この中で一番おいしい味ということですね。
実際に醍醐味を再現しようと思ったら
結構手間がかかりそうです。
また、
この醍醐味に至るまでの五味を
仏教で例えたものの事を
五味相生の譬(ごみそうしょうのたとえ)
と呼ばれており、
牛より乳を出し、乳より酪(らく)を出し、酪より生酥(せいそ)を出し、
生酥より熟酥(じゅくそ)を出し、熟酥より醍醐を出す、仏の教えもまた同じく、
仏より十二部経を出し、十二部経より修多羅(しゅたら)を出し、
修多羅より方等経を出し、方等経より般若波羅密を出し、
般若波羅密より大涅槃経を出す引用元: 醍醐
といった教えも存在しています。
そしてこれが
2.仏語。仏陀の、最上で真実の教え。
という意味の元となってるわけです。
醍醐味の意味とはまとめ
醍醐味の意味としては
1.醍醐の味。とても美味しい食べ物。
2.仏語。仏陀の、最上で真実の教え。
3.物事の本当のおもしろさ。深い味わい。
といったものになりますが、
食べ物である醍醐の味が
最上のものであるということから、
それが転じて
面白さをや味わいを表す言葉となったのです。
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