着物を着る際に

伊達襟(だてえり)とか半襟(はんえり)

と見ていて紛らわしいものがありますが、

 

伊達襟と半襟には
どのような違いが存在するのでしょうか?

 

なので今回は

伊達襟と半襟の違い

についてまとめてみました。

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伊達襟とはどんなものになるの?

まず伊達襟とは
一体どんなものかと言いますと、

 

着物を重ね着しているように
見せかけるために着物の襟の下に付ける襟

となっていて、

 

別名として

重ね襟、伊達衿、重ね衿

といった名称が存在します。

 

こんな感じのものです↓

 

 

伊達襟はおしゃれのために
着物につける襟となってますが、

 

平安時代などでは
礼装等で着物を着飾る時には

 

実際に何枚も着物を重ね着して
色鮮やかに見せる

十二単(じゅうにひとえ)

なんてものもあったくらいです。

 

ですが、

当時の十二単の重さは
20kg程あったと言われており、

 

いくらおしゃれのためとはいえ、

現代において重くなるまで着物を重ね着するのは
とても大変なことだと思います。

 

だから、

伊達襟を
糸やピンで着物の襟につけることで

 

着物を重ね着しているように見せかけて
色鮮やかに見せる事を目的としてるのです。

 

それにしても

伊達襟を着物の襟の裏にとめて
重ね着してるように見せるというのは

 

重ね着するのを防ぎつつ
簡略化しておしゃれするという

工夫がみられていると改めて感じます。

 

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半襟とはどんなものになるのか?

そして半襟(はんえり)とは
一体どのようなものなのかと言いますと、

 

長襦袢(ながじゅばん)の襟に縫い付けて
襟の汚れを防ぐもの

となっています。

 

こんな感じの↓

 

 

それで長襦袢とは
一体どんなものかと言いますと、

 

襦袢(じゅばん)というのは
和服用の下着の事で、

 

襦袢には

肌襦袢(はだじゅばん)

と呼ばれている
肌に直接触れるものと、

 

肌襦袢と着物の間に着る襦袢である

長襦袢(ながじゅばん)

が存在しています。

 

今風に言ってしまえば

 

肌襦袢:Tシャツやワイシャツ

長襦袢:カッターシャツ

 

といったところでしょうか。

 

そして半襟は

そんな長襦袢の襟に縫い付けて
汚れを防ぐものとなるのです。

 

襟の部分というのはどうしても
肌に触れて汚れやすくなってしまうので、

それを防ぐために半襟をつけるわけです。

 

 

伊達襟と半襟の違いまとめ

それで伊達襟と半襟の違いは
どのようになってるかをまとめておきますと、

 

伊達襟:

着物を重ね着しているように
見せかけるために着物の襟の下に付ける襟

 

半襟:

長襦袢(ながじゅばん)の襟に縫い付けて
襟の汚れを防ぐもの

 

という違いが存在してます。

 

だから、
伊達襟と半襟の違いと

それぞれの襟の用途を覚えて
活用していくようにしてきましょう。

 

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