沖縄の方言で

なんくるないさ

という方言はとても有名となりますが、

 

なんくるないさの意味は
どのようになっているのでしょうか?

 

なので今回は

なんくるないさの意味

についてをまとめてみました。

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なんくるないさの意味はこのように使われる?

なんくるないさという沖縄の方言は

何とかなるさ

という意味で使われることが多いです。

 

なんくる=なんとか

ないさ=なるさ

 

といった感じで音の並びが似ていますので

「なんくるないさ」は「なんとかなるさ」
という意味として使われることが多いのでしょう。

 

ただ、

「なんくるないさ」という沖縄の方言の
正しい意味はどうなっているのかといえば

 

「なんくる」というのは

自然に。ひとりでに。

という意味がある沖縄の方言で、

 

「ない」というのは

成る(なる)

を意味する沖縄の方言です。

 

そして「さ」は方言の終助詞
つまり文の終わりにつけられる言葉です。

 

なので
「なんくるないさ」も本来は

自然に(ひとりでに)なるものだ

という意味になりますので、

 

「何とかなるさ」と似た音の並びですが
直接の関係はありません。

 

ただ、
「なんくるないさ」の本来の意味の

 

自然に(ひとりでに)なるものだ

も「自然になんとかなるものだ」と
捉えることができるので

 

「なんくるないさ」を「何とかなるさ」

という意味で使用するのも
あながち間違いだとはいえないと思いますが。

 

ちなみに、

沖縄の方言で「なんとかなるさ」
を意味する方言としては

 

ちゃーにかいさ

という方言が存在しているのですが、

 

メディアなどで「なんくるないさ」が
「何とかなるさ」として用いられることが多いことから

なんくるないさ=なんとかなるさ

という意味と認識されるようになったということです。

 

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なんくるないさの意味はさらに正しくはこうなる?

沖縄の方言として

なんくるないさ

は沖縄の方言に詳しくない人でも
聞いたことはあると思いますけども、

 

「なんくるないさ」には実は
前にくる言葉が存在していまして、

真(まくとぅ)そーけーなんくるないさ

というのが本来の言葉になります。

 

「まくとぅそーけー」というのは

正しい事をすれば

という意味になっておりまして、

 

「なんくるないさ」と合わせれば

正しいことをしていれば自然に(ひとりでに)なるものだ

という意味になりまして、

 

つまり

 

辛いことがあってもくじけずに
正しい道へ進めるように努力をしていれば

いつか良い日がやってくる

 

という意味の言葉なのです。

 

沖縄といえば昔から

台風などの自然災害も多くて
人間の力ではどうにもならないことがあったので

 

そんな中でも挫けずに進んでいけば
いつかいいことがあるということで

生まれた言葉とされています。

 

そして

真(まくとぅ)そーけーなんくるないさ

という言葉は

 

儒学者である胡寅(こいん)が書いた
「致堂読史管見」の中で使われていた

尽人事而待天命=人事を尽くして天命を待つ

 

英語のことわざの

 

Do the likeliest, and God will do the best.

(もっともふさわしいことをしなさい。
そうすれば神も最善を尽くしてくれる)

 

に相当するとされています。

 

ですが、
前半の「真(まくとぅ)そーけー」が省略され

「なんくるないさ」

という言葉が広まっていき、

 

「何とかなるさ」という意味で
「なんくるないさ」が使われるようになったのです。

 

 

なんくるないさの意味まとめ

なんくるないさは本来は

真(まくとぅ)そーけーなんくるないさ

という方言となっていて

 

その意味は

正しいことをしていれば自然に(ひとりでに)なるものだ

という意味だったのですが、

 

いつしか省略されて

なんとかなるさ

という意味で用いられるようになりました。

 

まぁ完全に間違った意味で
使われているわけではないと思いますが、

 

ただ単に「何とかなるさ」という意味で
「なんくるないさ」を用いるのではなく、

 

正しいことつまりベストを尽くしていれば
なんとかなる(いつか良い日が来る)さ

という意味で用いるようにしましょう。

 

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