「菖蒲(しょうぶ)」と付いている植物には

花菖蒲(はなしょうぶ)

が存在していますけども、

 

菖蒲と花菖蒲の違いとは
どのようになっているのでしょうか?

 

なので今回は

菖蒲と花菖蒲の違い

についてをまとめてみました。

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菖蒲と花菖蒲の違いはこのようになる?

それでは、

菖蒲と花菖蒲の違いには
どのようなものがあるのかをざっと見てみましょう。

 

 

菖蒲と花菖蒲の違い:植物の種類の違い

まず菖蒲と花菖蒲の違いとしては

 

菖蒲はAPG体系では

ショウブ目ショウブ科のショウブ属

に属する植物となっていて、

 

花菖蒲は

アヤメ科アヤメ属

に属している植物となっています。

 

なので
菖蒲と花菖蒲の違いとしては

植物としての種類が違う

ということになるのです。

 

菖蒲と花菖蒲で同じ種類の仲間のように見えますが

実際はジャイアントパンダとレッサーパンダみたいに
全く別物だったりするのです。

 

ちなみに、
APG体系(エーピジーたいけい)とは

1998年に公表された
被子植物の新しい分類体系のことで、

 

新エングラー体系と呼ばれる古い分類体系では

菖蒲はサトイモ科の植物

だと言われていましたが、

 

現在ではショウブ科はサトイモ科とは
離れた系統の植物となっています。

 

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菖蒲と花菖蒲の違い:花の形の違い

菖蒲の花の形は

 

 

こんな感じの目立たない黄緑色の
円柱状の肥大した太い花軸の表面に

小さい花が一面につきます。

 

その一方で花菖蒲の方はと言えば

 

 

花弁の元に黄色の菱模様がある
紫色の花を咲かせます。

 

なので菖蒲と花菖蒲の違いとしては

花の形

が存在しているのです。

 

植物としての種類が違うのだから
花の形が違うのも当然なのかもしれませんね。

 

 

菖蒲と花菖蒲の違い:咲く時期

菖蒲の花が咲く時期は

4月中旬~5月上旬頃

にかけてとなっていますが、

 

花菖蒲の花が咲く時期は

5月下旬~6月頃

と少し季節にずれが存在しています。

 

なので菖蒲と花菖蒲の違いとして

花の咲く時期

が存在しているのです。

 

 

菖蒲と花菖蒲の違い:香りがあるかどうか

菖蒲には

独特の強い香りと艶

が存在しているのですが、

 

花菖蒲の方はと言えば

香りは存在していません。

 

なので菖蒲と花菖蒲の違いとして

香りがあるかどうか

というのがあるのです。

 

ちなみに、

端午の節句ことこどもの日で
菖蒲湯などで菖蒲が用いられますけど、

 

菖蒲の形が刀に似ていることや
香りが邪気を祓うという言い伝えがあるため、

こどもの日で菖蒲が用いられているのです。

 

なので、

香りが存在しない花菖蒲は
こどもの日に用いる菖蒲の代用にはなりません。

 

 

菖蒲と花菖蒲の違い:効能

菖蒲の茎と根には

冷え性、肩こりなどの血行不良、
神経痛等に対しての効能

が存在していますが、

 

花菖蒲には
上記のような効能は存在しません。

 

なので菖蒲と花菖蒲の違いとして

効能があるかどうか

というのが存在しています。

 

この部分も花菖蒲が
こどもの日の菖蒲の代用にならない理由ですね。

 

 

菖蒲と花菖蒲の名前が似ている理由とは?

全く別の種類の植物にも関わらず
なぜ花菖蒲には「菖蒲」とついてるかといえば、

 

花菖蒲の葉っぱの形が菖蒲と似てるから

というのが理由になっています。

 

それ以外にも

菖蒲や花菖蒲は水辺や湿地などに
自生していることが多いことも

「花菖蒲」と付けられた理由なのかもしれませんね。

 

 

菖蒲と花菖蒲の違いまとめ

菖蒲と花菖蒲の違いにつきましては

 

植物としての種類

花の形

花の咲く時期

香りがあるかどうか

効能があるかどうか

 

といった違いが存在しています。

 

なので、

花菖蒲は菖蒲の代用として
こどもの日に用いることは正しくありませんので

ご注意をした方がいいでしょう。

 

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