お盆の時期になると

棚経(たなぎょう)

という言葉を聞きますが、

 

棚経とは
一体どんな意味を持ってるのでしょうか?

 

なので今回は

棚経とはどんな意味なのか?

についてまとめてみました。

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棚経とはどんな意味があるのか?

それで棚経とは
どんな意味があるのかといいますと、

 

棚経とは

盂蘭盆会(うらぼんえ)
つまりお盆の時期になると

 

お寺の僧侶が一軒一軒檀家
つまり僧侶のいるお寺を利用してる家

を回ってお経を読みあげています。

 

そしてお盆の時期になると

家庭では精霊棚(盆棚)を作って
先祖を祀(まつ)ったりします。

 

ですので、

僧侶が家の精霊棚や仏壇の前で
お経を読みあげることを

 

棚経(たなぎょう)

と呼んでいるわけなのです。

 

精霊棚(盆棚)の前で
お経を読むから棚経(たなぎょう)

というのはこうしてみると
そのまんまな言葉となってますね。

 

そして精霊棚は

近年では仏壇の前に
飾られることが多くなってますので

 

精霊棚でも仏壇でも
お経を読むのはそんなに変わらない

という人もいそうな感じですね。

 

ちなみに、

浄土真宗においては
棚経の習慣は特に存在してないということです。

 

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棚経とは由来はここからきている?

それで、

そんな僧侶が家に赴いて
精霊棚や仏壇でお経を読む棚経ですが、

 

どうしてわざわざ家まで来て
棚経を行う必要があるのでしょうか?

 

僧侶がわざわざ家に来てまで
お経を読む理由としてましては

 

江戸時代のころに
幕府をより堅牢なものとするために

「キリスト教の禁令」

が行われていましたが、

 

それでも隠れて
キリスト教を信奉する

隠れキリシタン

と呼ばれる存在がいました。

 

ですので、

棚経によって
僧侶が家に赴くことによって、

 

仏壇の位牌等に
十字が書かれてないか検査をするために、

 

光が差し込む明るい場所で
精霊棚を作って位牌を奉ることにし

精霊棚で僧侶が供養することで

 

怪しまれることがなく
隠れキリシタンかどうか検査してたわけです。

 

役人が来た場合
怪しんで隠すと思いますが

僧侶が供養する場合ですと
怪しむ必要もないですし、

 

供養を拒むような場合だと
むしろ家の人の方が怪しまれるのです。

 

わざわざ家にまで行って
お経を読むのには

江戸時代のキリスト教禁止の風習が
残ってたからなのは意外です。

 

そして、

現在では棚経は
精霊棚を仏壇の前に飾られることは

 

昔は電気がなくて
明るいところで作ってたけど、

今では電気が通って明るいから
仏壇に精霊棚を作ってるのだと思います。

 

 

棚経とはどんな意味まとめ

棚経とはどんな意味かというと、

 

僧侶が家に来て

僧家の精霊棚や仏壇の前で
お経を読みあげること

 

ということになります。

 

そしてこれがまさか

江戸時代のキリスト教禁止から
きている行事だったとは意外な事実でした。

 

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