よく漫画などで

無用の長物(むようのちょうぶつ)

という言葉を見かけますが、

 

無用の長物とは
どんな意味を持っているのでしょうか?

 

なので今回は

無用の長物の意味

についてまとめてみました。

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無用の長物とはどんな意味があるのか?

それで無用の長物とは
どんな意味の言葉になってるかと言えば

 

あっても役に立たないどころか
かえって邪魔になるもの

という意味になります。

 

無用というのは
いらないもの、使い道のないものを意味していますし、

長物というのも
長いものを意味する言葉となります。

 

なので、

使い道のない長いものもしくは
長過ぎて役に立たないものがあっても

置き場所に困る等邪魔になるという事で

 

無用の長物

という事なのです。

 

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無用の長物とは由来はここから来ている?

無用の長物とは
仏教に由来する言葉だと言われており、

 

必要なものつまり
所持していいと認められたもの以外、

すべて無用つまり所持してはいけないとされてました。

 

昔の仏教においては
出家者が所持してもよいものは

六物(ろくもつ)

と呼ばれるわずか6つのものになります。

 

・大衣(だいえ):正装用の衣(袈裟)

・上衣(じょうえ):通常の衣

・中衣(ちゅうえ):作業着(または肌着)

・鉢(はつ):お椀型の食器(托鉢でも使用)

・漉水嚢(ろくすいのう):水を濾して飲み水にする袋

・坐具(ざぐ):坐禅や寝る際に使う敷物

 

 

そしてここから時代の変化などと共に
持っていいものが増えて

十八物(じゅうはちもつ)

つまり18個持っていいとされるようになり、

 

・楊枝(ようじ):木の枝を割いて作った刷毛のような歯ブラシ

・澡豆(そうず):小豆などの屑で作った石鹸のような粉

・三衣(さんえ):大衣と上衣と中衣。

・瓶(びょう):水を入れておく器

・鉢(はつ):お椀型の食器

・坐具(ざぐ):坐禅や寝る際に使う敷物

・錫杖(しゃくじょう):上端に金属製の輪っかがついた杖

・香炉(こうろ):香を焚くための道具

・漉水嚢(ろくすいのう):飲み水を濾す袋

・手巾(しゅきん):手ぬぐい

・刀子(とうす):髪を剃ったり布を裁断したりするための小刀

・火燧(かすい):火打ち石

・鑷子(じょうす):毛抜き

・縄床(じょうしょう):縄を編んで作った携行用の椅子

・教本(きょうほん):お経が書かれた本

・戒本(かいほん):僧が守るべき生活指針について書かれた本

・仏像(ぶつぞう):仏の姿をした像

・菩薩像(ぼさつぞう):菩薩の姿をした像

 

 

この十八物以外はすべて
無用のものだとされていて、

それを仏教では「長物(じょうもつ)」と呼んでました。

 

つまり、
長物というのは本来は

持っていいもの以外の余分なもの

という意味がいがあったわけです。

 

 

無用の長物とは英語だとこんな風にも言う

無用の長物とは英語だと

white elephant :ホワイト・エレファント

と言われてる言葉になります。

 

昔のタイでは、

ホワイト・エレファント(白い象)は
珍しい事から神聖な動物とされていて

 

白い象は王様だけが
乗る事が出来たのでした。

 

ですが白い象は珍しい代わりに
餌代がかかるという欠点がありました。

 

なので王様は

気に入らない家来に対して
白い象を贈りました。

 

白い象は王様しか乗る事が出来ないから
家来は自分で乗る事ができませんし

かといって白い象は神聖な動物なので
処分することもできません。

 

なので、

飼育する費用がかかってしまい
破産へと追い込まれてしまう

という事です。

 

だから、

自分が乗る事が出来ない白い象は
餌代がかかるばかりで

役に立たないどころか邪魔になる

という事ですね。

 

 

無用の長物とはどんな意味まとめ

無用の長物とは意味はどうなってるかと言えば

あっても役に立たないどころか
かえって邪魔になるもの

となっています。

 

とはいえ

人はそんな無用の長物を
なかなか捨てられなかったりしますが。

 

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